山田六郎 weblog

大阪名物くいだおれ創業者山田六郎の孫にして同姓同名である、経営/観光/広報コンサルタント山田六郎が実名で執筆する有責任ブログ
経営学や観光振興についての諸問題が一応テーマですが、身辺雑記、論理的哲学的思考からみた世の中の矛盾についても書いてます。
皮肉と毒舌は個性ということで、ご勘弁を。

ゼンショーの株は叩き売るべし

2009/04/16 木 | 研究 > 広報

報道云々の段階であれこれ決定的なことを言うべきではないと断っておきながら、もし報道が正しいとして。


すき家ゼンショー、告発した店員を告訴「飯5杯盗んだ」

2009年4月15日21時0分

 店のご飯を無断で食べたなどとして、牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショー(本社・東京都港区)が、残業代不払いで同社を刑事告訴した仙台市の女性店員(41)を、窃盗などの疑いで仙台地検に刑事告訴していたことが分かった。地検はすでに店員を不起訴としており、店員側は「こんな手段で威嚇、報復するのは許されない」と反発している。

 店員側の弁護士らによると、ゼンショーは、商品用のご飯どんぶり5杯分を無断で食べたとする窃盗などの疑いで、店員を告訴した。店の監視カメラの映像が証拠だとしている。

 店員は「ご飯に洗浄用ブラシの毛が入ったため商品に使わず、まかない用のおにぎりにした」などと反論。地検は今年3月、嫌疑不十分で店員を不起訴とした。

 ゼンショー広報室は告訴の事実を認めたうえで、「正式な法手続きで進めたことであり、コメントは差し控えたい」としている。

 店員は昨年4月、仲間2人と、残業代の割増賃金が不払いだとして労働基準法違反の疑いで同社を刑事告訴した。仙台地検は今年1月、同社を不起訴としたが、店員側が不払い分の支払いを同社に求めた民事訴訟が続いている。


かなりのダメージだろう。イメージダウンは避けられない。
飲食業は多くの低廉な労働力を使うことで成立している労働集約産業である。マクドとて例外ではない。
残業代などをケチるのは常道とはいえ、上場企業がやるべきことではない。だから社会的責任の少ない中小零細が生き残れる余地もまた在る。
ゼンショーは今般の報道でブラック企業の烙印を押された。
こういう従業員の搾取で成り立っている構造は消費者に嫌われる。
ジャン・バルジャンじゃあるまいし、ご飯5杯で告訴ですか?

企業の社会的責任が強く問われる時代である。
消費者も安ければ、うまければ、それだけでよい という時代ではない。投票率は上がらないくせに政治意識だけは進歩している。
少なくとも社会的意識の高い人は、すき家のみならず、ゼンショー系列を忌避するだろう。弱い立場の人を苛めて成り立っているところで食事しても、食事自体がよくても気分が悪い。
そういう気分が顧客満足度とブランド選好の重要な要素となっているのもまた、事実である。

その上でこのようなDQN企業に社会的制裁を加えてやるには、不買運動も盛り上がればよろしい。でももっと効果的なやり方がある。
株主が声を上げることである。恥ずかしい企業の株は持てないと総会で訴えること、それが面倒くさければとっとと叩き売ることである。
あんな卑劣な真似をして恥じない企業より、従業員を活かしてより収益を上げうる、将来性豊かな成長企業はいくらでもある。
DQNブラック企業の割引券を優待でもらっても嬉しくないしね。

大学院で、CSR(企業の社会的責任)を全うしない会社はいつか行き詰る。と習った。
CSRとその広報に失敗した事例は多々あるので割愛する。三菱自動車とか、赤福とか、そごうとか、いろいろ。
飲食でいえば私は組合が声を上げたことを知り、上場企業の癖して、あまりの酷さを知ってからモンテローザ系列は絶対利用しない。
友人に誘われても、えげつない搾取の話や消費者を欺く話を教えて別の店にしようと友人を説得する。

法律で決められたことを守らない。労働基準法を守らない。そういう無法なところはコンプライアンスに反する。大きな会社ほど世間に知れ渡ればダメージが大きい。
だからマクドナルドもバレたらすぐに名ばかり管理職の制度を改善したのだ。
自分にも経験があるが、とかく人件費は削るだけ削りたい、しかしそうやって搾取された従業員が真面目に働くだろうか?
またそうやって搾取を続ける企業に優秀な人材が集まるだろうか?
結局何のスキルもない、他人とうまくやっていける、私からみれば才能に恵まれた凡庸な人だけが集まるのがこの外食産業の構造ではないのか?
くいだおれだって、優秀な従業員確保には苦労した。
今や講演で飛び回っている名物女将だって、船場の旧い体質をそのまま受け継いでいたから、閉店後に仲居が集まると非難轟々だ。

あまり教養も法律の知識もない人を搾取するのはたやすい。
しかしそれで満足していたら、いつかしっぺ返しがくる。

誰でも大学に行く時代、だれでも匿名掲示板に書き込める時代なのだ。
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ヤン坊マー坊天気予報のすごさ

2009/04/20 月 | 研究 > 広報

いまさらながら、というか今頃気づいたことがある、経営学の観点から見てヤン坊マー坊天気予報のすごさを。

もう、あの二人の男の子のアニメと歌は誰でも知っている。調べてみると昭和34年のテレビの黎明期からやっているCMである。
マーケティングとブランド構築の面からみてなんとも巧妙かつ持続的な戦略だろうと感心する。

ヤンマーの主力商品は、農機、船舶エンジン、建設機械などである。
主要顧客は第一次産業及び建設業であり、当然ながら天候に強く左右される。特に漁業において天候は、時には生死を分ける重要情報である。
また、その需要者からみての自社商品の位置づけは業務持続の命運を左右し、また人命も左右する、大海原でエンジンが止まれば死を意味するのだ、また農家にとっても年に一度の収入によって資金を手当てする必要があり、地方でメンテナンスも不十分なまま酷使されその年の業務を担う機械は性能もさることながら信頼性が一番重要であるからである。
だから導入には自己の命運をかけるだけの意思決定を要求される重要商品である。気軽に買い換えたりするものではなく、また業務用なのでファッション性よりも耐久性や信頼性が重視される性質がある。

天気予報はおおむね18時の終わりから19時間際に放映されている。全国それぞれのローカル局で地域にあった天気予報番組を提供している。
この時間帯、都市のホワイトカラーなら残業しているか仲間と呑んでいるかの時間だが、ガテン系や第一次産業、屋外での現業に従事する人々にとっては帰宅して家族で食卓を囲む時間帯である。現に私の本家筋の田舎の家では19時ごろに夕食をとっていた。今の当主は地方公務員(教師;但し定年で恩給生活)であり、従兄弟もみな農業に従事せず医師だったり歯科医だったり金融機関職員だったりするのだが、それでもこの時間が長年の習慣になっているのだろう。

主要顧客にとって、一番テレビを見ている時間帯に、一番関心のある情報を提供し、そこで自社のプレゼンスを高める。
もう、これ以上なにも望むことはないぐらい最適化されたスポンサー形態である。

そして、そこでは個別商品ではなく大まかなブランドイメージを徹底的に刷り込む。
昭和34年だから、私より上の世代でも生まれたときからCMに親しんでいるし、天気予報を知らなくてもあのキャラや歌ぐらいは知っている。
そして歌も秀逸。「きみもぼくも」とか、「農家の機械も・・・漁船のエンジン・・・建設機械もみなヤンマー」と信頼性を訴えかつ、日本の農村部のマインドであるみんな同じなら安心という心の琴線に触れる。 沈没船ジョークで「みんな飛び込んでいますよ」と訴えよという日本人への説得方法である。
バックに流れる映像も農業の現場だったり、建設現場だったり、泥臭くおしゃれでもない、しかし主要顧客の親近感はがっちりつかむ。
最後には「動かす力だ」とパワフルさのアピールも忘れない。

かくして、ヤンマーブランドはヤンマーの主要顧客に対し、信頼性、安心感という確固たるブランドイメージを幼少期から刷り込んでいく。同じ歌とキャラクターを変えず長期戦略でブランドを構築していく。個別の商品ではないが、共通するマルチな産業に共通する客層にアピールしていく。そしてそれは永遠に。
ブレないイメージ訴求の持続こそが力でありブランドの底力であることを改めて見せ付けられる事例である。
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ペッパーランチに見るクライシスマネジメント

2009/09/09 水 | 研究 > 広報

ここ数日、ペッパーランチの食中毒について報道がなされている。
社長のブログも炎上しているらしいし、2ちゃんでも祭り状態。

店員が女性客を監禁してレイプした前代未聞の事件が起こった過去がある会社、普通ならばこういうとんでもない事件が起きた場合、以後にはそれなりの対処をする体制を構築するのが普通だ。
当時だって大祭りになっていた、加害者の一人が某在日外国人団体の幹部の息子だったから大きく報道されなかったのだとか怪しい情報も飛び交っていた。

だが、ここの社長はそれをしなかった。経歴をみれば料理人出身でいきなりビジネスプラン出して資金集めて急拡大したみたい。ひょっとして経営についてあまり良く分かっていないのかもしれない。こういうときの対応こそが命取りということが。

食中毒が同時多発でおこって、記者会見ともなるともうてぐすね引いてメディアは叩いてやろうとやってくる。これをいかに逆手にとって味方につけるかが腕の見せ所?だけどしない。
「うちのものかどうかまだわからない」なんて、私は寝ていないんだレベルの下手な対応。

教科書的には、
1謝罪表明
2現状の経緯説明
3判明している限りでの原因説明
4今後の再発防止策
5責任表明 被害者への損害賠償
6その後事実判明のたびの発表次第

とここぐらいは押さえておかないといけない。
日本のメディアは何にしてもヒステリックに感情的煽動がしたくてたまらない。押尾やのりPだってそう。その段階で風評被害や印象を和らげるためにも、非がなくてもとりあえず「お騒がせした」というだけのことであっても謝罪しておく。これが大事。
やらないと祭りになる。みのもんたに根も葉もないことで叩かれた不二家のみたいな非道なことされてしまう。たとえ事実無根でもぜんぜん平気なのがマスメディア、いくらこちらが正しくてもダメージは大きい。
原因が分かるまで全チェーンとりあえず営業停止してみるぐらいは必要だったかもしません。その際は徹底的に各店舗お掃除します。
(これらはくいだおれ時代の経験から、肝心なときにおろおろと取り乱す某有名女将とちがって、社長は頼もしかったね)

今日にも、ステーキのどんがまたO157で食中毒らしい、ペッパーランチに続いての印象はどうなるだろうか?
組織が大きくなり、知名度が上がれば上がるほど、こういった不祥事のダメージは大きい。

普段から信頼できるPR会社と顧問契約を結び、謝罪記者会見のトレーニングを経営トップは受けるべきだろう。
これもおじきの仕方とかリリースの出し方とか、想定問答集つくっておくとか結構ノウハウがいる仕事。
ちなみに、私もそのトレーニング指導の業務も承っております。
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プレスリリースの極意

2010/01/05 火 | 研究 > 広報

おや? へーっ! なるほど!!

この三つがないとプレスリリースは成功しない。
こちらは1枚を送る、しかし新聞記者などのメディア担当者は何十枚と受け取っている。興味をもち採用されるためには、ひとひねりもふたひねりも必要だ。

新鮮な発見、新奇な情報、そしてわかりやすく納得できるストーリー性 これらがないとゴミ箱行きだ。
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日本相撲協会のていたらく

2010/07/06 火 | 研究 > 広報

不祥事が起きたとき、どうダメージコントロールをするのかが重要となってくる。

最近、悪いお手本の典型なものをみつけた。
日本相撲協会。

内部調査がなっていない、記者会見の態度がなっていない、情報公開もなっていない。ないないづくし。
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くらコーポレーション(2695.T)に見る広報の不手際

2010/09/02 木 | 研究 > 広報

昨日の夕方、MBSの報道番組で、くらコーポレーションの悪質な内定者への辞退強要が報道されていた。
http://www.mbs.jp/voice/special/201009/01_30043.shtml



株価をみてみたら、その番組がながれるらしい情報のあっただろう当日の朝から株価は急落、前日から窓をあけて下げて寄り付き、当日だけ出来高は高く、5%近く下げて終値をつけた。
日が開けた今日も下げている。YAHOO!ファイナンスの掲示板にも非難の書き込みが集中している。出来高も急増している。
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ところが、こんな事態なのにこの会社現時点ではなんの対応もしていない。
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フジタの記者会見

2010/10/01 金 | 研究 > 広報

中国に、遺棄化学兵器処理の下見でいってとっつかまったフジタ社員4名。
うち3名解放されて今日の夕刻に記者会見があった。

どんな記者会見かと思ってみていたけれど見事なものだった。

最初にずっと解放された3名含み司会、責任者全員が座らず立って構えていた。
とにもかくにも、謝罪。中国が悪いんだけど、国民に向かって謝罪と外務省等にむけての謝辞。
そして深々と頭を下げた。 この間5秒以上。
全員の紹介の後、座って会見だ。

とりあえず、きちんと概況を説明し、それぞれへの質問となるのだが、きちんと進行が仕切って、名前と所属を名乗らせてから質疑応答。

この際でも、最初に口火を切った社員が、またもや謝罪と謝辞を述べてから回答。
捕まった人のためにも、微妙な質問についてははっきり理由を述べて控えさせて欲しいとも名言した。
落ち着いて、言うべきことを言い、真面目に誠実な印象を与えていた完璧な記者会見。

かならずや、PRのプロの監修をうけているのだろう、はっきり解る見事な記者会見であった。
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東京渋谷の尖閣デモ、日本のマスメディアは沈黙・・・の裏側

2010/10/05 火 | 研究 > 広報

久しぶりに2ちゃんねるでスレが30以上たって炎上しているのが、この問題。
田母神閣下のグループが主催した、中国による尖閣諸島への侵略に反対するデモが行われたのに際し、AFPやCNN、それにウォール・ストリート・ジャーナルなどの海外メディアは一斉に報道したのに、日本のマスメディアは一切報じなかった件についての疑惑だ。

マスメディアは権力の監視を自認し、本来は左右いろいろあるべきだが日本のそれは大きく左に偏向しているのではないか?
情報開示を他に要求する一方で自社の紙面内容については編集権を盾に一切開示を拒む姿勢はダブルスタンダードではないのか?
などなどとインターネットユーザーにおいては昔からマスメディアに対する視線は厳しいものがある。
メディアも所詮は人が作っているもの。誤報もあればメディアスクラムもある、そもそもメディアに信用など無い。
自分たちで情報発信の手段をもったインターネットユーザーにとって、既存のマスメディアに携わる者は空虚な特権意識をもって第四の権力を振りかざす鼻持ちならない連中にしか思えないのだろう。
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尖閣ビデオ流出に思う

2010/11/08 月 | 研究 > 広報

先月は一つだけのエントリー、
信仰方面ですごいエポックメイキングなことが起きたり、
よもや?とカリフォルニアの住民投票が気になったり、
本の執筆がとある方面からクレームがきて難航したり、
それにもまして、尖閣の漁船衝突に頭に来たりいろいろあったが。

広報のお話でいえば、ビデオの流出事件は考えさせられることだった。

政治的なことや主張を書き出すとそれこそ収拾がつかないので純粋にパブリックリレーションズの観点から見てみるが、やはり管政権と仙石健忘長官の政府は落第点。
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人知れずくらしを守る人がいる

2011/02/22 火 | 研究 > 広報

ボランティアですが、大規模かつ公共的に有意義なお仕事になります。

大阪防衛協会青年部会主催、「OSAKA防衛・防災フェスティバル2011」の広報顧問を昨日正式に拝命しました。

チラシはこれです。 警備の関係上、警察当局からあまり派手に宣伝するのは勘弁して欲しいと要望があったみたいで実際そのすごさを今お知らせできないのが残念ですが、ものすごいイベントになりそうです。

チラシがこれです。 キャッチコピーは私が担当しました。
OSAKA防衛防災フェスティバル2011
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