山田六郎 weblog

大阪名物くいだおれ幻の三代目にして経営/観光/広報コンサルタント山田六郎が実名で執筆する有責任ブログ
経営学や観光振興についての諸問題が一応テーマですが、身辺雑記、論理的哲学的思考からみた世の中の矛盾についても書いてます。
なお、なぜか自分のブログに自分がコメントできません、折角コメントくれた皆さんごめんなさい、でもきちんと読んでますからご安心を。
<< 月刊飲食店経営 特集ページ | TOP | 観光とは国威発揚なり >>

オリジナリティ

2010/01/20 水 | 研究 > 観光学

街歩きにしろなににしろ、確かに街は違うのだが、そのおもしろさは必死で頭を使ってひねり出した先進地と、コンサルタントの提案するどおりのよその真似ごとと、同じおもしろさのわけがない。旧い商家を改装した博物館施設、そこでの体験コーナー、もはやありふれていて食傷ぎみ。
そして観光客という消費者は冷徹にその違いと優劣、平易にいえば楽しさのレベルを嗅ぎ分ける。

全国的に江戸時代の航路にある栄えた港町とか、宿場町とか、大商人や大名の屋敷跡を改装して、観光施設にしている。
久美浜にもある、そういった施設で過去の栄華や古い文物を見るのは楽しいものだ。
私も個人的には大好き、電気も石油もなかったころの暮らしや産業に思いを馳せるのは結構なこと。
だけど、そういった施設があちこちにできたらどうだろう?
いいかげん食傷しないだろうか?
あまり珍しくなくなった施設の入場料金も相対的価値は下がるだろう。顧客満足度はどうなるだろう?わざわざ足を伸ばす価値は?

じゃ、どこで差別化するの? というところで郷土資料館として各地それぞれの文物を紹介するのだが、学究肌の人はともかく、普通のおばちゃんとか若いギャルとかが見て楽しい施設になれているかは疑問だ。せいぜい小学校の遠足や社会見学、こういう施設をあちこちめぐるマニアの方がいらっしゃったらお会いしたい(悪い意味ではなく、施設ごとの格付評価を聞きたい)

人件費や人繰りの関係でたいがい休日のみの体験コーナー、しかも要予約、ふらっとひとりかふたりで個人旅行する最近のトレンドに沿っているかは疑問、団塊が退職してあまり混雑しない平日に夫婦で自由旅行するシーンに対応できていない。
きちんとコースを組んでというツアコンみたいな几帳面な観光客ばかりではない、プロが旅程を管理する忙しい旅行って楽しいかな?
現実の客数に合わせ、将来展望までも欠いた施設体制になっていないか?

そういう施設を地域の観光振興の中核として寄り合いの場所としても機能するのは、役所の会議室や担当者の机ではなくという点ではるかに気が利いている。それは確かだ。だけど大商家の屋敷跡のみならず、いろんな博物館、資料館、箱物の企画のオリジナリティには疑問点がつく施設が多い。
また微妙にオリジナリティがあるのだがまったくそれが見えてこない、情報のPRが不足しているケースはもっと多い。

見えてこない、差別化ポイントが理解されないオリジナリティほど悲しいものはない。これはHのひとりよがりにも通じる。観光客に喜んでもらおうとするのは、現地のみならずそこへ行くことを予定する段階から期待で胸をワクワクさせることからもう始まっている。

施設を作るだけではなく、継続して情報発信をし、そこ独特のユニークな売り物の宣伝をしないと観光客は増えない。そのユニークさは他所の成功例の真似をすることからは決して生まれない。
author : 山田六郎 | comments (3) | trackbacks (0)

Comment

げるげる | 2010/01/20 18:38
現在の文明の便利さに埋もれて
知恵を忘れてしまった結果が現れていると思います

この先どうなるかで
人の未来が分かれるでしょうね
山田六郎 | 2010/01/20 21:50
先輩! レスもらえるとは思いませんでした。
コメントありがとうございます!
げるげる | 2010/01/21 19:09
いや~ ^^;








 

Trackback

Trackback URL :