山田六郎 weblog

大阪名物くいだおれ創業者山田六郎の孫にして同姓同名である、経営/観光/広報コンサルタント山田六郎が実名で執筆する有責任ブログ
経営学や観光振興についての諸問題が一応テーマですが、身辺雑記、論理的哲学的思考からみた世の中の矛盾についても書いてます。
皮肉と毒舌は個性ということで、ご勘弁を。
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観光振興のD Dialect

2010/02/10 水 | 研究 > 観光学 > 観光振興のAtoZ

よく言い古された言葉だけど、「お国なまりは国の手形」という言葉がある。

私は、大阪生まれなので、日本一古い都市である自分の土地の言葉がなまってるとか絶対思わないし思いたくもない。
「なまり」という言葉自体がなんというか中央から地方を見下した言葉でいけすかん。

明治の世になって、全国を東京山の手の言葉を標準とするように号令がかかった。それ以降、学校では方言札とかいういじめのような教育が行われて方言は駆逐されて当然という風潮になった。
ただ例外があったのは2つ、京都と大阪だけ。
片や千年の王城の地、片や仁徳皇以来の歴史をもつ天下の台所。東えびすの言葉なんかつかってられまへんでってことです。
でも、軍隊で号令をかけるのに言葉が分からなかったら困るというので強引に強行された。時代からしたら封建時代から中央集権絶対君主制度に変わらなければいけない。イタリアやドイツみたいに諸侯が群雄割拠していては困るのである。それはそれで分かるのだが。。。
悲しいかな、それが続いて21世紀のいまだに方言に偏見をもったのが多く、某公共放送局などはわざわざ子供向けのアニメで大阪弁を話すキャラに悪人やヤクザ、不潔なばい菌を配置したりして、なかなか「標準語」が普及しない特定地方への偏見や差別感を助長しているのが現実です。

ですが、いまや誰だって放送メディアの影響で標準語とやらを理解できる時代です。
むしろ方言が貴重なのです。
地域の文化や伝統を大切にするのならば、なおさら地元の言葉を大切にしなければいけません。

そこの異文化ともいえる環境をもっとも感じるのは、土地の人の言葉の感じです。 ああ、よその土地にきたんだなって感じられます。
観光振興に立ち上がる地元の仲間意識の涵養にも、地域文化の再発見を始めるにも、土地の言葉を大切にすることがまず出発点です。

私とて、東京に行って、東京駅や羽田空港にきて真っ先に東京に来たなと実感するのは、エスカレーターの並び方ともう一つ、他人の話している異様なイントネーションの異質な日本語です。

言葉に優劣はありません。
通じるか、通じないか。それだけです。
標準語なんかNHKのアナウンサーに任せておけばいいのです、
そもそも東京の人でさえ、まともな標準語を話す人はほぼ皆無です、聞こえてくるのは自称標準語の、のっぺりとした(私にとっては)耳障りな関東方言ばかりでしょう。
分からなそうだったら、再度やさしく分かるだろう共通語で話せばいいんです。他地方へ観光にいって、土地やホテルの人の言葉が標準語だったら、そこが関東以外なら気持ち悪いし、どっ白けでしょ?

だから関東以外の人こそ、決してお国言葉を卑下してはいけません。
その土地の言葉が一つの観光キャッチフレーズになることは、かなり昔の「おいでませ 山口に」以来の定番です。あれはインパクトありました。
方言をネタにしたイベントだっていくらでも仕掛けられる。
また方言文化に根付いた民謡もまた、重要な資源になります。
逆に方言の単語やら、複雑なイントネーションを観光客にレクチャーして差し上げたら、それこそ「着地型観光」の第一歩です。

そして、土地の言葉の意味、由来、普段当たり前に話している言葉にも歴史があり由来があり、つきつめていけば歴史を共有する、つまり観光資源についても共有するということになります。

まちの人を全員巻き込んでまち全体で観光客を迎え入れるために必要な第一歩です。
author : 山田六郎 | comments (11) | trackbacks (0)

Comment

げるげる | 2010/02/11 00:19
伝達の道具としての言葉は日本共通ですが
東京も含む他の土地へ行くと違う人種感じます

生まれた土地の言葉に誇りを持って欲しいですね

大阪・京都人以外は出自にコンプレックスがあるのか
東京に行くと自分の言葉を改める人が多いですね
居酒屋なんかへ行くと大阪弁ばかりが他の席から聞こえて来ます

また、東京や横浜以外の近県者に出身を聞くと
「関東です」と言う人が多いよね

人間は出自より今の自分自身で勝負やと思うんやけどねぇ
山田六郎 | 2010/02/11 01:11
毎度毎度、コメントありがとうございます。

観光振興は、愛国心、愛郷心が基本ですから、こういうところからも意識を改めてもらいたいと思うのです。

偉そばるのではなく、でも胸をはって自分の愛する故郷を堂々と見ていただく。
そうなれば、自然と全住民がホスト/ホステスになって来客をもてなすようになります。
まだまだ、日本には観光客を歓迎するという意味が誤解されているように思えます。
逆に、観光客に媚びて地元のよさがスポイルされるようでは、良い観光地とはならず、人気も長続きしないでしょうね。
通りすがりの仮面ライダー | 2010/02/11 11:04
貴方は大阪生まれでしたか?兵庫県出身だと思ってました。
私は神戸生まれですが生まれて間もなく東京に住み、幼稚園から大学卒業まで神戸に住み、卒業後は大阪、石川、千葉、東京、福島、徳島と色々な所にすみましたが何処の人も生まれた土地の言葉を卑下していません。あなたが勝手に差別してるのでは?
山田六郎 | 2010/02/11 20:38
通りすがりの仮面ライダーさま

>貴方は大阪生まれでしたか?兵庫県出身だと思ってました。
根拠なく先入観で考えるのはいかがなものか?
ま、一族は但馬ですから誤解されるのも無理ないかもしれませんがね。

>何処の人も生まれた土地の言葉を卑下していません。

>あなたが勝手に差別してるのでは?
との因果関係不明です。

このエントリーは観光振興の第一歩として、方言再興運動が必要だという論旨ですが? では方言札とか、東京に移住してわざわざ故郷の「なまり」を隠そうとする人たちはどう説明します? 私も現実にフィールドワークして、方言を卑下する人、何人もみてますけれど?? それも北東北とか中部の山間部とか山陰とかでね。
沖縄県の方言撲滅運動とか、教育現場における標準語を話しましょう運動とか、
http://blog.tenblo.jp/chuman/kiji/4354.html のようなのは嘘とでもおっしゃるのですか?

ついでに、こういうのはどうかしら?
http://www.jomon.ne.jp/~ja7bal/dangi.htm の
7.方言撲滅運動と教育を見てください。

現在では「方言を話すとレベルが低い、教養が無い、卑しい奴だ」と言われ、地域でも容認されてしまっているためか、自然と方言は話さなくなってきている。昭和30年代に教育を受けた我々が親になってからも、子供達とは津軽弁で会話しないようにしていたし、「いじめの対象」となるから学校では標準語で話すように教えたものであった。

とありますでしょ。
確かに津軽弁は他地方人からしたら何言っているのか意味不明なのですが、でも撲滅運動をする必要まであったのかしら?
その影響で、今観光振興に携わる原動力となる世代に、方言への否定的な考えがあるとすれば問題に感じます。
通りすがりの仮面ライダー | 2010/02/12 06:20
おっしゃることはよくわかりますが同じ日本に住みながら言葉が通じないというおかしな状況を作らないためにも標準語教育は必要でありもちろん文化としての方言を残すのも重要です。
ただここに記載されてるように方言を隠して東京に住んだり地方で方言を話さなくなってるような情況は私の知る限り(5県以上で生活した限り)ないと思われます。方言再興を訴える必要も感じられないのですが・・・
歩立 | 2010/02/20 14:56
山田六郎さん、おっしゃるとおりです。(ただ標準語ではなく共通語ですが)

声に出して読む日本語の著者である斉藤孝氏がNHKの番組で下記のようなことを提言されていました。
曰く
NHKは共通語を日本全体に広める役割をもう十分に果たした、これからは各地域地域の言葉、いわゆる方言の保存伝承につとめる為努力すべき。いまや日本各地の方言は壊滅的危機にある。共通語や関東方言の全国放送テレビにより、各地の言葉はそれらに侵食されていっている。そして言葉は一度なくしてしまうと復元は難しい。方言は日本の歴史の証人であり、大切な宝物である。無くしてはいけない。
NHKは、これからは消えていこうとする方言を守り育てる策をできるだけ早く実施すべきだ。と。
共通語とお国言葉と、其々に優劣はありません。
利便性の為の共通語、そして伝統と文化を伝える土地言葉、どちらもが大切なものだという教育を、今
改めて行なっていくべきなのでしょうね。
山田六郎 | 2010/02/20 18:35
歩立さん、こちらでは初めてでしたかな?
応援コメントありがとうございます。

>NHKは、これからは消えていこうとする方言を守り育てる策をできるだけ早く実施すべきだ。と。

現状は率先して、特定地域の言葉に否定的な印象を与えるよう「役割語」を押し付けてますね。
「ぜんまいざむらい」の悪徳商人、「おでんくん」のヤクザ、昔は「ひとりでできるもん」のカビやらばい菌やら、いい加減にしてほしいです。
この問題はぜひ国会でも取り上げるべきだと考えます。
歩立 | 2010/02/20 23:41
山田さん、その事で少しご相談があるのですが。
メアドの方へメールをお送りさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
幸玉 | 2010/02/21 10:35
共通語と、それぞれの地域の言語文化に、優劣はあると思いますよ?
語彙や言い回し、アクセントによって微妙な機微を表現する
というようなコミュニュケーション能力において
どこも等しい能力を持つはずがないとボクは思います。
もちろん最も優れているのが大阪弁だと確信しています。
これは単なる盲目的なお国自慢ではないことは
共通語圏や大阪以外の日本人も認めざるを得ないところ
であると思いますけどね。
大阪弁を使わない地域には、お笑い芸人が持ち込む、
彼らにとっては新鮮な、語彙やコミュ手段の範囲くらいでしか
それを判断出来ないのですが。
方言の十羽ひとからげで論じるより、大阪弁(もしくは畿内の言葉)
に限定して、その復権を論じるべきでは?と思っています。
「自称標準語」に対する疑問もですね。
山田六郎 | 2010/02/21 11:59
歩立さん

現在まだメール着てません。待ってます。

幸玉さん

このエントリーは日本全国の観光振興の当事者すべてを対象としたものなので、読者もそちらを想定しています。
大阪弁は、最近くずれてますけれど十分に愛着をもつ人が存在しています。
むしろ他地方において「標準語」とやらを絶対視して自らの地域の言葉を自分で消し去ろうという風潮について懸念しています。
あと、文明ならぬ文化に優劣という概念はない、というのが文化人類学での通説だと考えています。
それなりのコミュニケーションをとる必要がないから語彙や言い回しなどの面で未発達な方言もあるでしょうが、それはその地域なりの文化形態に沿って適応した結果なのではないでしょうか?
幸玉 | 2010/02/22 17:53
失礼しました、本文記事にではなく、
コメントの流れに対してコメントをしてしまいました。
申し訳ありませんでした。

>土地の言葉が一つの観光キャッチフレーズになることは、
>かなり昔の「おいでませ 山口に」以来の定番
ボクんとこのブログでも書いている小ネタですが
ANAの沖縄旅行のキャンペーンで、そのキャッチコピーに
なぜか大阪弁(畿内言葉)を使っているのをご存知でしょうか?
「マッタリーナ→ホッコリーナ沖縄」というもの。
「まったり〜な」て!
「まったり」と意味が違ってくるやん!
(ていうか、本来は「味覚についてだけの表現ですしね)
それこそ、大阪のおばちゃんがよく言うイメージで
「待ってあげなさいよ」とか「私を置いて行かないで」という
意味になってしまいます。
これも畿内の「まったり」という語彙が変にヒョージュンゴ化
した結果とはいえ「まったり」の本場大阪人にとっては、
滑稽なキャッチコピーですね。








 


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