山田六郎 weblog

大阪名物くいだおれ創業者山田六郎の孫にして同姓同名である、経営/観光/広報コンサルタント山田六郎が実名で執筆する有責任ブログ
経営学や観光振興についての諸問題が一応テーマですが、身辺雑記、論理的哲学的思考からみた世の中の矛盾についても書いてます。
皮肉と毒舌は個性ということで、ご勘弁を。
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観光振興のS Sustainability

2010/04/13 火 | 研究 > 観光学 > 観光振興のAtoZ

観光を振興させるのはなんのためだろう?
語るべくもないが、大目的を忘れてはいけない。
地域の活性化? ではその活性化はどのようなヴィジョンなのか?
今だけスポットで観光客が来てくれればいいのか?
こなくなったらまた別の手を考えて打てばいいのか?

ハコモノだってなんだって、後先考えずにその場しのぎ、その場で土建屋が儲かればいいっていう感覚ではないのか?
同じことは観光振興でもいえるのではないか?

私、当たり前すぎることしか言ってません。だけど結構走り出すと忘れやすい。

単に打ち上げ花火のイベントをやればそれでいいのかといえば、皆さんNOとおっしゃる。だけどやっていることはそれと整合性がとれていない。
市町村の、または振興組合の、予算は限られており人的資源もまた限りがある。
一生懸命集中してそれらを投入することでインパクトのある企画なりイベントを打ち出すことはできるでしょう。
それはそれで知名度があがり、まずは知ってもらえる機会は増えるでhそう。

だけど、同じことを同じエネルギーを投入して続けていっていいのだろうか? その努力に対する効果はどのようなものなのだろう?

打ち上げ花火で知名度をあげたら、そこから固定客をがっちりつかみ、その固定客をファンにし、信者にして、観光地の魅力を発信していく。
私の提唱する戦略、つまり今無名の観光地を売り出して観光客を三倍にするには、そのような加速度的、複利計算的な魅力の発信体制がないと不可能なのです。
予算は限られ、またふんだんに予算があったとしてもそれに頼っては知恵がでてこない、よってユニークな魅力発信のパワーは相対的に減っていく。

戦略とは仕組みで勝つ方法です。
ならば、最初の点火で大きくやったら、次はちょろちょろでも少ないエネルギーででもしぶとくとことん持続可能な体制をとって、次々とおとずれてくる散発のお客様みんなを魅了することが必要となってきます。

打ち上げ花火のようなイベント大いに結構、だけどそれは起爆剤であり、真の評価はそれからの普段着の魅力の継続発信によるものだということを忘れてはいけない。

だから、サービスの基準にせよ、訴求する魅力にせよ、長続きしないもの、明らかに経営資源にくらべて足りないもの、持続不可能なものは最初から回避しておくのが鉄則です。
約束した魅力、楽しさやサービスの質がいつのまにか落ちていってしまう。それはお客様への約束を破ることになり大きな信用問題。
それ以上に信者となって発信してくれた、既存の固定ファンの方々に多大なる恥をかかせることになる。
その人に喜んでもらいたい一心で、自身をもって胸をはって、おすすめしたものがそうではなかった、どれだけその人を裏切ることか、落胆させることか?

できない約束は最初からしないこと。

誤解のないようにお願いしたいのは、それは目標を低くもてということではありません。ここはしっかり認識していただきたい。
お客様、世間全体にたいするお約束をしっかりと意識して、みんながお互い努力さえすれば8割以上がしっかり守れるようなものであれば、それは「できる約束」です。
できる約束であるならば、みんなが努力して維持管理しようとしているものならば、もしそれがたまたまなされていないとしても、推進体全体の責任ではなく、裏切った一部悪質業者の責任ということで、イメージへのダメージは最小限となります。(それでもお客様をがっかりさせるのは同じですが)

できないからしない、ではなく、やるからには持続させなければならない。
むしろ単発のものではなく、長く長く持続させるべきものだからこそそれをやる価値があるのです。

環境の変化やなにやら継続できないことになり、それが観光振興に携わる人々の総意というのならば、それはきちんと終わりを宣言する。
なんでも中途半端の尻切れとんぼではいけません。
基準を撤廃するなり、やーめた一抜けたとやるなりするときは、必ず大々的にリリースをだすなり会見するなりして約束は最後まで守る、守れないときはお詫びをする。その姿勢を忘れてはいけないのであります。
author : 山田六郎 | comments (0) | trackbacks (0)

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