山田六郎 weblog

大阪名物くいだおれ創業者山田六郎の孫にして同姓同名である、経営/観光/広報コンサルタント山田六郎が実名で執筆する有責任ブログ
経営学や観光振興についての諸問題が一応テーマですが、身辺雑記、論理的哲学的思考からみた世の中の矛盾についても書いてます。
皮肉と毒舌は個性ということで、ご勘弁を。
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観光振興のV Variety

2010/05/18 火 | 研究 > 観光学 > 観光振興のAtoZ

何事も軌道に乗ってきたころに落とし穴がある。
また、平家物語よろしく時代の変化とともにうまくいったことも通用しなくなってくる。

黎明期は一点突破で特徴を出してきた観光資源にせよ、観光イベントにせよ、これが定着し、10年すぎたころになるとマンネリ化してくる。
気がついたら、たしかに風物詩として年中行事のように取り上げられるようになったけれど、さほど観光客の増加には寄与しないようになっているのではないだろうか?

とりつくすべきマーケットをとりつくしたのだから、後は維持していくだけで良いという、保守的な考えになった瞬間が衰退への第一歩だ。
さて、一応は成功したその時点ではなかなか次のことまで考えが寄らないだろう。
だが、最初やろうとして立ち上がったときは新鮮で攻撃的だったのが、いつのまにかミイラ取りがミイラになってしまっていないか?
そしてその時期は考え一つ。別に10年過ぎたからそうだというのではなく、安住と保守に軸足を移した途端に、それは旧態依然とした頭コチコチの老人になるのである。

そういう立場にならないようにどうしたらよいか?
それは、常に新鮮であれという、至極単純な話である。
東京ディズニーランドは永遠に未完成。常に進歩し変わっていく、だから今の姿は今しかない。だから何度も足を運ぶリピーターにとってもリピーターとなる価値があるのだ。
観光資源も、観光地の魅力やイベントにしても同じではないか?
常に変わっていく姿勢を絶やさない。
大筋でのコンセプトは不変であっても、細かく趣向を替え手を替え品を替えてつねに新鮮な話題を提供していくことが必要だろう。
あたかも東映のスーパー戦隊シリーズの如く、大まかなフォーマットや設定は同じであっても、モチーフや趣向を変えて微妙にマンネリ化を防いでロングランしている。
あれは幼児という一定の年齢層が顧客だから常に顧客の新陳代謝が図られているという一面もあるが、大きなお友達(オタク)にとっても関係業者にとっても飽きずに新鮮でありつづけている。

そもそも、前例踏襲で新たな工夫を止めてしまったことから衰退が始まるし、新しく観光振興を担う若手が出てこなくなる。
常に次世代の育成を念頭において、毎回一割から二割は新しいことにチャレンジして情報発信される魅力やイベントのレパートリーを増やしていけば、毎年楽しみが変わるのでリピーターにもまた一つの楽しみを提供できるというものだ。
そして、10年、20年とやって、後で振り返ればまたいろいろ試行錯誤してきた軌跡が一つの資源となっているだろう。

常に創意工夫し、常に未完成であり、常に進歩していく。

ライバル観光地も必死でキャッチアップしてくる競争において、立ち止まることはすなわち衰退を意味する。

相手が時代に追いついたころ、こちらはさらに時代の先に行くのだ。
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