山田六郎 weblog

大阪名物くいだおれ創業者山田六郎の孫にして同姓同名である、経営/観光/広報コンサルタント山田六郎が実名で執筆する有責任ブログ
経営学や観光振興についての諸問題が一応テーマですが、身辺雑記、論理的哲学的思考からみた世の中の矛盾についても書いてます。
皮肉と毒舌は個性ということで、ご勘弁を。
<< 事業仕分けの歌 | TOP | みちづれ >>

観光振興のX eXample

2010/05/31 月 | 研究 > 観光学 > 観光振興のAtoZ

観光振興が成功したとしたらどうなるか?
おそらく、観光庁やら都道府県・市町村の商工部などが好事例として取り上げてくるだろう。
そこでどうあなたの団体が振る舞うかが問題となる。
たまたまヒットを出した一発屋で終るか、観光振興のカリスマとして観光振興のみならずビジネス界で一定の地位を確保できるか、その別れ際である。

結論から言うと、その成功体験とノウハウを公共財産として共有化し、より多くの視察者や研究者を寄せ付けた者がより成功する。
知識やノウハウは溜め込むのではなく、むしろ積極的に公開することで却って真似ができなくなるような形に持っていくのだ。
モノ作りにばかり目が行ってソフト面をおろそかにしてきた日本は、マーケティング力に優れる韓国サムソンなどの新興国に脅かされてきた。
自己満足のモノ作りよりも、お客に喜ばれる商品こそが収益の源泉であることは、マネシタやトヨタがトップ企業として君臨している日本市場でも充分わかっているはずなのに、それに遅れをとった。
マイクロソフトを時価総額で抜いたappleも、その成功要因として皆が皆挙げるのはMac,iPod,iPhoneやiPadなどの製品群そしてiTunesとの融合での収益モデルだ。ハードの性能スペックよりも総合的ソフト面、とりわけUI(user interface)の使いやすさや使う場面でお客が価値を感じる部分を強化した結果だと言われている。

斯様にお客様視点に立ったソフトの生み出す価値は莫大なものである。
では、そのソフトの価値は誰がどう決めるのか?
それは顧客支持に他ならない。
ハードもそうだが、特にソフトはその付加価値と原価はあまり関係がない。
役に立てばアイディアだけで大儲け、逆にいくらコストをかけて作り上げても面白くないもの、役に立たないものは無価値だ。
良いモノをつくるのには予算をかける必要があるが、予算をかけたから良いモノができるという保証もない。
低予算の思いつきだけだから悪いものということもない。
そして、その素晴らしいノウハウがお金をザクザク生み出すと判れば市場価値も上がろうというものだ。
それと同時に、世の中の人々にそのアイディアを生み出した母体がどこであるか認識してもらい、オリジナル性を認めてもらわねばならない。
パクられても、パクったほうが恥をかくような仕組みを作り上げるのだ。
逆に、どんどんパクってくれればくれるほど、元が良いからということになり、自分自身のノウハウの価値はどんどん上がろうというものだ。
とりわけ、こういった観光振興のノウハウなどは、ビジネスモデル特許をとって保護しようとしてもなかなか取得は難しい。
逆に好事例研究という名の元に、折角考え出したノウハウをパクって当然、どんどんパクれと行政が率先してパクリを奨励しているこの日本という国においては、先行した優良事例としてその名声を確立し、視察に来る人から視察観光で収益をあげたほうが賢いのかもしれない。
実際、視察旅行はありがたいものだ。
平日、仕事として議員だの団体の役員だのがが大勢の人を引き連れてやってこられる。
こられる人が人だけに中途半端な低予算というわけにはいかず、しかも平日の暇な時期に来てくれるわけだから悪い話ではない。
ひょっとして、当初設定した観光マーケットで稼ぎ、次にそのノウハウを学びに来る視察マーケットでもう一稼ぎというのもありではないだろうか?

ならば、視察マーケットをビジネスとして受け入れるためにはそれ相応の対策が必要だろう。
観光振興のビジネスモデルを学術的に研究し整理した上で、誰にでも解りやすく解説するだけのプレゼンテーションツール、見学コースの設定なども必要かもしれない。
海外からの視察も受け入れるため、英語その他の語学対応も必要となるかもしれない、否必要となるほどの存在にしなければならない。

そんな域までいけば、他所が真似をすればするほどオリジナルの価値は上がり、よりオリジナルの動向に注目が集まる。
そのノウハウが陳腐化したらしたで、次にどう動くかがまた注目され、そして新たなノウハウが生まれればそれが新しい価値を生み出すのだ。
author : 山田六郎 | comments (0) | trackbacks (0)

Comment









 


Trackback

Trackback URL :