競争と参入障壁@郵便局
2009/03/05 木 | 研究 > 経営学
どうしても、明日区役所にとどけなければならない書類があった。
料金受取人払、投函を失念していた。明日は忙しい。
幸い近所1ブロック以内に郵便局の本局がある。集配をやっている大規模なところだ。夜間窓口があって24時間受け付けている。
以前、大学院に論文を提出するのに夜中の2時に差し出して、翌日の午後には届いた。同一区内で同一管轄なのだから、当然21時ぐらいに差し出せば翌日には配達してくれるだろうと想定して持ち込んだ。
窓口の男性、「明後日になります」え? なんでや?
DQNよろしく食い下がる。はいそうですかと引き下がるにはそれ相応の理由で納得する必要がある。
なぜですか?私学部生時代の冬休みには郵便局でバイトしてましたよ。
大学生だから、バイクにのって速達とか書留とか、内容証明でのらくら受け取りを拒む債務者さんとかに配達してましたけど、20年以上前でも速達は日に2回ぐらい、普通便は日に1回、明日は平日の金曜日だし、今集配課のところの番地ごとに仕切られたボックスに入れたら届くでしょう。別の集配局を経由しないでこの局内で完結するのになぜ明後日の土曜日なのでしょう?
いえいえ、業務効率化のためそうなってます。
うわー、これが民営化した会社の言うことかいな!!!(苦笑)
たかだか、ちょっと集配課に入って、区役所なのだから専用のボックスなりあるはずである。そこにポイっといれるのを拒むのが業務効率化だそうな。全逓が幅をきかせ、ぬるま湯のような、女子学生バイトにお菓子をふるまった牧歌的な国営時代よりも、多少サービスがよくなったのかな、と思っていたが信書・それも普通郵便に関しては全く意識が変わっていない。いやむしろ悪化している。「業務効率化」という大義名分をサービス悪化に持っていっとるがな!
なんでこないなるねん? 一言で言えば競争に晒されていないからという一言に帰結する。
確かに、宅配便などは競合が発生し、昔の郵便小包よりも利便性がありかつ全国配送をする業者がでてきた。
だから、クール便やら特急便、はてはエクスパックという私的には大ヒット商品もでてきたのだ。これは非常に使い勝手がよいので気に入っている。
しかし翻って信書はどうか? ヤマトのメール便もあるがDMなどバルク発送の業者用という色彩が強い。おいそれと個人が利用するにはアクセス性の面で非常に参入障壁は高い。
法律で規制するという法的な障壁を度外視してもアクセス性、完成されたネットワークの利便性、規模による低価格の実現、e-mailなど新規通信手段の出現によって信書市場の拡大が期待できないこと、などなど、非常に参入障壁が高く、必然としての市場独占状態である。
いくらヤマトががんばっても及ばず、窓口に来た私のような客に、嫌なら結構という態度をとっても顧客を失う恐れがないのだ。
高々数十グラムの封書と、A4ファイル大のエクスパック、普通扱いと小包扱いの違いはあれど、片や同じ局内で翌々日、片や3つも4つも集配局を経由して大阪から名古屋まで12時間前後に到着できるという馬鹿げた逆転現象が起きるのである。
インフラとして信書を郵便会社に独占させたとしても、競合の参入が期待できない以上はあまり弊害はないと思われる。
このあたりは電気やガスなどのインフラ産業に共通するものであろう。存在が公的であればあるだけ国家の統制に合理性が生じ、市場の淘汰とは別のガバナンスの作用も期待できる。
逆に言えば、法的な規制で独占を規定せずとも、競合が参入して一定の利潤が期待できる分野は独占がくずれて市場原理によるサービス向上は望める。一方そうでないところは、国家による統制によらずとも独占に起因する利便性が競争によるサービス水準向上よりも全体の利益が確保される。
ややこしい理屈をこねくりまわしたが、要するに必然的に参入障壁が高くなる産業は、独占されたほうが利便性があり、規制をわざわざせずとも逆に市場が独占を支持するということだ。
だから郵政民営化も、もしかしたらわざわざ民営企業として4つに解体せずとも、規制緩和し、経営成績の評価の制度だけをきちんと民間企業並みに数値化すれば自然と民営化と同じような効果が市場によりなされたのではないか。
民営化以前よりエクスパックもクールゆうぱっくもあった。
ゆうちょやかんぽだって同じ土俵にたてるだけの規制緩和をすればよかっただけかもしれない。むしろ独占による超過利潤を国庫に還元する金のなる木であり続けたのかもしれない。
(埋蔵金のまま放置しないという決断は必要)
もっとも、財政投融資への無駄な資金の流れを断ち切り、かつ郵政族にたいする小泉首相のルサンチマンを晴らすことが本当の目的だったのだから、上記のことはあまり関係ないのかもしれない。
料金受取人払、投函を失念していた。明日は忙しい。
幸い近所1ブロック以内に郵便局の本局がある。集配をやっている大規模なところだ。夜間窓口があって24時間受け付けている。
以前、大学院に論文を提出するのに夜中の2時に差し出して、翌日の午後には届いた。同一区内で同一管轄なのだから、当然21時ぐらいに差し出せば翌日には配達してくれるだろうと想定して持ち込んだ。
窓口の男性、「明後日になります」え? なんでや?
DQNよろしく食い下がる。はいそうですかと引き下がるにはそれ相応の理由で納得する必要がある。
なぜですか?私学部生時代の冬休みには郵便局でバイトしてましたよ。
大学生だから、バイクにのって速達とか書留とか、内容証明でのらくら受け取りを拒む債務者さんとかに配達してましたけど、20年以上前でも速達は日に2回ぐらい、普通便は日に1回、明日は平日の金曜日だし、今集配課のところの番地ごとに仕切られたボックスに入れたら届くでしょう。別の集配局を経由しないでこの局内で完結するのになぜ明後日の土曜日なのでしょう?
いえいえ、業務効率化のためそうなってます。
うわー、これが民営化した会社の言うことかいな!!!(苦笑)
たかだか、ちょっと集配課に入って、区役所なのだから専用のボックスなりあるはずである。そこにポイっといれるのを拒むのが業務効率化だそうな。全逓が幅をきかせ、ぬるま湯のような、女子学生バイトにお菓子をふるまった牧歌的な国営時代よりも、多少サービスがよくなったのかな、と思っていたが信書・それも普通郵便に関しては全く意識が変わっていない。いやむしろ悪化している。「業務効率化」という大義名分をサービス悪化に持っていっとるがな!
なんでこないなるねん? 一言で言えば競争に晒されていないからという一言に帰結する。
確かに、宅配便などは競合が発生し、昔の郵便小包よりも利便性がありかつ全国配送をする業者がでてきた。
だから、クール便やら特急便、はてはエクスパックという私的には大ヒット商品もでてきたのだ。これは非常に使い勝手がよいので気に入っている。
しかし翻って信書はどうか? ヤマトのメール便もあるがDMなどバルク発送の業者用という色彩が強い。おいそれと個人が利用するにはアクセス性の面で非常に参入障壁は高い。
法律で規制するという法的な障壁を度外視してもアクセス性、完成されたネットワークの利便性、規模による低価格の実現、e-mailなど新規通信手段の出現によって信書市場の拡大が期待できないこと、などなど、非常に参入障壁が高く、必然としての市場独占状態である。
いくらヤマトががんばっても及ばず、窓口に来た私のような客に、嫌なら結構という態度をとっても顧客を失う恐れがないのだ。
高々数十グラムの封書と、A4ファイル大のエクスパック、普通扱いと小包扱いの違いはあれど、片や同じ局内で翌々日、片や3つも4つも集配局を経由して大阪から名古屋まで12時間前後に到着できるという馬鹿げた逆転現象が起きるのである。
インフラとして信書を郵便会社に独占させたとしても、競合の参入が期待できない以上はあまり弊害はないと思われる。
このあたりは電気やガスなどのインフラ産業に共通するものであろう。存在が公的であればあるだけ国家の統制に合理性が生じ、市場の淘汰とは別のガバナンスの作用も期待できる。
逆に言えば、法的な規制で独占を規定せずとも、競合が参入して一定の利潤が期待できる分野は独占がくずれて市場原理によるサービス向上は望める。一方そうでないところは、国家による統制によらずとも独占に起因する利便性が競争によるサービス水準向上よりも全体の利益が確保される。
ややこしい理屈をこねくりまわしたが、要するに必然的に参入障壁が高くなる産業は、独占されたほうが利便性があり、規制をわざわざせずとも逆に市場が独占を支持するということだ。
だから郵政民営化も、もしかしたらわざわざ民営企業として4つに解体せずとも、規制緩和し、経営成績の評価の制度だけをきちんと民間企業並みに数値化すれば自然と民営化と同じような効果が市場によりなされたのではないか。
民営化以前よりエクスパックもクールゆうぱっくもあった。
ゆうちょやかんぽだって同じ土俵にたてるだけの規制緩和をすればよかっただけかもしれない。むしろ独占による超過利潤を国庫に還元する金のなる木であり続けたのかもしれない。
(埋蔵金のまま放置しないという決断は必要)
もっとも、財政投融資への無駄な資金の流れを断ち切り、かつ郵政族にたいする小泉首相のルサンチマンを晴らすことが本当の目的だったのだから、上記のことはあまり関係ないのかもしれない。




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