田母神元航空幕僚長講演を聴いて
2009/03/09 月 | 研究 > 経営学
土曜日に西村真悟代議士主催で、田母神元航空幕僚長講演に行ってきたことは既に書いた。
MBAではプレゼンテーションを訓練する科目もあるのだが、その講演を聴いて気づいたことをいくつか述べたい。
結論からいって、プレゼンテーション技術の面からみて、非常に上手なスピーチであった。
内容について、左方面の方は不満があったり異論反論あったのだろうが、私は幸い西村真悟先生の支持者であり、鴻池祥肇先生の支持者であり、稲田朋美先生の支持者であり、山谷えり子先生の支持者であり、と書けばお分かりいただけるだろう。そのあたりで左とのバトルになっても延々と嬉嬉として受けて立つつもりなのだが、今回は内容についての話ではない。
西村真悟先生は、並の政治屋ではない。なにせ地元への利益誘導を一切やらないタイプの井戸塀政治家である。
選挙には弱いけれど、思想に共鳴した若いボランティアが全国から駆けつけるという一面を持つ。だから観客の層は若い人が多いんかなぁ?と思って行ったのだが案外高齢者が多い、というかほとんど高齢者であった。きちんと選挙権を行使する年代。普段着の、おそらく地元の古くからの支持者であろう。
思想的に右翼の集まりという雰囲気ではなく、あまり事前の知識がない観客に対しても判りやすいこともスピーチに必要となる。
おそらくあちこちで同じような講演をやって講演長者ぐらい場数を積んでいるのもあって手馴れたものだろうが、流石に洗練されている。
まずはいつものカマシ、「危険人物の田母神です」笑いをとる。
これはパーティなんかで雰囲気を和らげるいわゆる「Ice Breaking」である。当然プレゼンでも有効。まずこれで場の雰囲気を和ませてぐっと聴衆をひきつける。
目立つ言い回しは、始めに「??である!」と断定口調で言いたいことの結論を言う。
そしてすかさず、「なぜならば・・・」と理由の解説に入る。
logical presentationを仕込まれた身としては、理にかなったスピーチ法である。思想的にも曖昧なことをぼやかす言い方は、田母神氏については誰も期待していない。力強い自信あふれたプレゼンを期待しているという前提を踏まえた上で、なおかつすんなりと主張したいことを明確に印象付ける。
そして、数多くの実体験に基づいたエピソード、落語の如く臨場感あふれた、その場の状況を再現してみる。それも自分はそのシチュエーションに立って一つ一つどう感じ、どう考え、どう対応したか、そしてその結果どのようなリアクションが来たかを判りやすく演じて見せている。
そして、これが大切なのだが、往々にしてお話で終わらせて言いたいことが伝わらないスピーチが多いが、必ず田母神氏はエピソードを語るときには落ちを欠かさない。きちんとジョークで締めくくり、なおかつ観客には問題意識を植え付ける。
これは実体験に基づくエピソードを再現してみせることによって、観客の意識を自らと同期化させることでより効果を上げる。
スピーチの最後には、ホストである西村真悟先生の政治姿勢をも話題にあげて、西村代議士の支持者でもある聴衆へのリップサービスも欠かさない。それも決して媚びるような印象ではなく、それまで述べてきた講演内容との整合性をロジカルに結び付けている。
どうもこの9月まで土日は全部講演のスケジュールで埋まっているらしい。もっと洗練されていくだろうが、今でも相当なものである。
彼は軍人のマインドを持った軍人ではあるが、講義を本職とする左翼学者やら政治家やら平和憲法堅持の癖に家帰ったらDVやってる自己矛盾作家やらと比べても遜色はない。
クールな語り口が女性を魅了する姜尚中氏は、内容は別としてロジカルなのが大変良い。しかし悲しいかなジョークがない。
福島みずほ党首なども言い切るだけで「なぜならば」が抜けている、社民党の支持が増えないのも判る、なぜならば同じ思想の支持者だけ理解できても他の無関心層や反対論者をも説得しようとする話法ではないからである。
ビジネスのスピーチやプレゼンテーションにも、田母神元航空幕僚長のスピーチテクニックは大いに参考となるだろう。
MBAではプレゼンテーションを訓練する科目もあるのだが、その講演を聴いて気づいたことをいくつか述べたい。
結論からいって、プレゼンテーション技術の面からみて、非常に上手なスピーチであった。
内容について、左方面の方は不満があったり異論反論あったのだろうが、私は幸い西村真悟先生の支持者であり、鴻池祥肇先生の支持者であり、稲田朋美先生の支持者であり、山谷えり子先生の支持者であり、と書けばお分かりいただけるだろう。そのあたりで左とのバトルになっても延々と嬉嬉として受けて立つつもりなのだが、今回は内容についての話ではない。
西村真悟先生は、並の政治屋ではない。なにせ地元への利益誘導を一切やらないタイプの井戸塀政治家である。
選挙には弱いけれど、思想に共鳴した若いボランティアが全国から駆けつけるという一面を持つ。だから観客の層は若い人が多いんかなぁ?と思って行ったのだが案外高齢者が多い、というかほとんど高齢者であった。きちんと選挙権を行使する年代。普段着の、おそらく地元の古くからの支持者であろう。
思想的に右翼の集まりという雰囲気ではなく、あまり事前の知識がない観客に対しても判りやすいこともスピーチに必要となる。
おそらくあちこちで同じような講演をやって講演長者ぐらい場数を積んでいるのもあって手馴れたものだろうが、流石に洗練されている。
まずはいつものカマシ、「危険人物の田母神です」笑いをとる。
これはパーティなんかで雰囲気を和らげるいわゆる「Ice Breaking」である。当然プレゼンでも有効。まずこれで場の雰囲気を和ませてぐっと聴衆をひきつける。
目立つ言い回しは、始めに「??である!」と断定口調で言いたいことの結論を言う。
そしてすかさず、「なぜならば・・・」と理由の解説に入る。
logical presentationを仕込まれた身としては、理にかなったスピーチ法である。思想的にも曖昧なことをぼやかす言い方は、田母神氏については誰も期待していない。力強い自信あふれたプレゼンを期待しているという前提を踏まえた上で、なおかつすんなりと主張したいことを明確に印象付ける。
そして、数多くの実体験に基づいたエピソード、落語の如く臨場感あふれた、その場の状況を再現してみる。それも自分はそのシチュエーションに立って一つ一つどう感じ、どう考え、どう対応したか、そしてその結果どのようなリアクションが来たかを判りやすく演じて見せている。
そして、これが大切なのだが、往々にしてお話で終わらせて言いたいことが伝わらないスピーチが多いが、必ず田母神氏はエピソードを語るときには落ちを欠かさない。きちんとジョークで締めくくり、なおかつ観客には問題意識を植え付ける。
これは実体験に基づくエピソードを再現してみせることによって、観客の意識を自らと同期化させることでより効果を上げる。
スピーチの最後には、ホストである西村真悟先生の政治姿勢をも話題にあげて、西村代議士の支持者でもある聴衆へのリップサービスも欠かさない。それも決して媚びるような印象ではなく、それまで述べてきた講演内容との整合性をロジカルに結び付けている。
どうもこの9月まで土日は全部講演のスケジュールで埋まっているらしい。もっと洗練されていくだろうが、今でも相当なものである。
彼は軍人のマインドを持った軍人ではあるが、講義を本職とする左翼学者やら政治家やら平和憲法堅持の癖に家帰ったらDVやってる自己矛盾作家やらと比べても遜色はない。
クールな語り口が女性を魅了する姜尚中氏は、内容は別としてロジカルなのが大変良い。しかし悲しいかなジョークがない。
福島みずほ党首なども言い切るだけで「なぜならば」が抜けている、社民党の支持が増えないのも判る、なぜならば同じ思想の支持者だけ理解できても他の無関心層や反対論者をも説得しようとする話法ではないからである。
ビジネスのスピーチやプレゼンテーションにも、田母神元航空幕僚長のスピーチテクニックは大いに参考となるだろう。




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