山田六郎 weblog

大阪名物くいだおれ幻の三代目にして経営/観光/広報コンサルタント山田六郎が実名で執筆する有責任ブログ
経営学や観光振興についての諸問題が一応テーマですが、身辺雑記、論理的哲学的思考からみた世の中の矛盾についても書いてます。
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「水」ものだからうまくいかない観光振興

2010/01/17 日 | 研究 > 観光学

いろいろ、地方の観光振興を見ていて思うことがある。

それぞれ一生懸命取り組んでいるのだが、魂が入っているところとそうでないところ、自分たちで考え出したものとよその事例や知識、コンサルの提案をそのまま採用したもの、いろいろある。

だいたい、民間の人が主体になっているところよりも、行政主導でやったところのほうが失敗している。行政主導でも民間の知恵を採用したところは成功しているし、行政や政治の論理が優先したところはそうでもない。

失敗しているところで目立つ共通点が、それらは「水」ものだということだ。
水の元素記号はH2O、二つのHと1つのOでそれが象徴されるのだ。
(これ、私が感じて考え出したオリジナルの言葉です。)
H・・・ひとりよがり
H・・・補助金頼み
O・・・オリジナリティなし

ひとりよがりとは、担当者一人のアイディアということではない、むしろ優秀な一人のプロデューサーのアイディアが優れていることもある、ここでいうひとりよがりとは、振興しようとする主体だけの都合で動き、地域社会や、顧客である観光客の視点がまったく欠如していることを指す。

補助金頼みとは、いうまでもない。補助金ありき、ひどいのになると補助金をせしめて分配することが真の目的のような不埒な意図のところがある。たいがい箱物は立派だけど閑古鳥が鳴いている。
立派な分厚い企画書や計画書を作り上げるけど誰も読まない。精緻に読んでもらったら無意味なデータばかりというボロが出る。アイディアにしても見る人が見ればパクリも同然。
地方ごとにおなじような、行政や議員が納得するような立派な企画書で仕事はとるけど、箱物たてるけど、組織はつくるけど、イベントしますけど、その後は知りませんよ。そんな無責任が蔓延しているのがこの日本だ。

オリジナリティがないのはこの国の隣百姓根性、前例主義とか実績主義とかだ、そもそもよそで成功した事例をそのままパクっても値打ちはない。
成功事例というものは、組織作りのプロセスとか、戦略的意思決定(この場合はこう判断した、その理由は…)とか、推進方法とか、そういった推進のテクニックや意思決定の場面で活用すべきものであって、何をコンセプトとするとか、何を売り出すとかといった、売り物とするネタでの、安易な他所の真似は禁物だ。
成功している事例の追従は決して安心ではない、むしろ確実なる失敗を約束しているとすら言える。
author : 山田六郎 | comments (0) | trackbacks (0)

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