バブリーグラス

原 曲:メモリーグラス
原歌手:堀江淳


抵当を下さい 債務の額だけ 掛目は思いきりとってみたいのよ
貸せないんじゃないわ 保全が欲しいだけよ 無担の貸し手なら 誰かを捜し てよ
貸して貸しこんで そうよ私はバンキングマン
泡にまみれて もう何処にも 貸せない
ねェ … 地挙げ中の土地には いくらのカネをかけてるの 
抵当を下さい 債務の額だけ
おまえなんか おまえなんか おまえなんか 管理してやるわ

追い証を下さい 値下りの額だけ 今年はいつもより 株が下がるから
たとえばゴルフ会員権 証券としたならば 少しは負担も 軽くなるかしら
貸して貸しこんで そうよ私はバンキングマン
割れた掛目でも しかたなく 貸してるの
ねェ … B/Sの投資科目には いくつの損が溶けてるの
追い証を下さい 値下りの額だけ
おまえなんか おまえなんか おまえなんか 管理してやるわ

貸して貸しこんで そうよ私はバンキングマン
泡にまみれて もう何処にも 貸せない
ねェ … 上物を建てるのはやめてよ 評価額が安くなるから…
抵当を下さい 債務の額だけ 
おまえなんか おまえなんか おまえなんか ただの管理債権


解説:バブルソングの中でもしっくりくる、自分でも名曲かとおもう作品
この曲の、業績のために無理してきた銀行と、そのツケを今となって 悔やんでも遅いという葛藤、表面決算でさえしんどいのに、その中での含み損にまで言及している、これはまた、日本の含み重視の企業経営文化 の破綻をも皮肉っている曲であるが、その銀行でさえ含み重視の担保中心主義なのだから始末に負えないのである。